本来、箸は神仏に食物をそなえる祭事用の道具として、考案されました。
祭りの中で神々を擬人化してもてなし、食物を供えたわけです。ですから「御箸」 なのです。
もちろんその時の素材は、字の通り「竹」で作られたものでした。
当時はピンセット状の形状をしていたようです。
食事をするときに欧米ではナイフ・フォーク・スプーンのカラトリー。
インドやアフリカなどの手食。日本や中国など アジアではお箸を使います。
その中で日本では食卓用のお箸、調理するための菜箸や真魚箸(まなばし)、取り分ける
為の取箸など場面や用途によって使い分けるのは日本独特の文化ではないでしょうか。
また、2本の棒であるお箸で「つまむ・はさむ・運ぶ・切る・裂く」と多彩な機能を使いこなす事も
日本人の器用さにつながっているのではないでしょうか。